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読書日記『灰と幻想のグリムガル 2』十文字青

タイトル 灰と幻想のグリムガル 2
著者   十文字青
イラスト 白井鋭利

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〈あらすじ〉
目が覚めるとそこは見知らぬ世界だった。
グリムガル。
それがこの世界の名だ。
グリムガルの世界に迷い込んだハルヒトはランタ、モクゾー、ユメ、シホル、メリイとパーティーを組み、魔物の蔓延るグリムガルの世界を生き抜いていくことになった。

世界で生活をするようになって半年、ハルヒトたちは経験を積んでようやく半人前から抜けだそうとしていた。
ステップアップのために新たなダンジョン「サイリン鉱山」へと挑むのだが、そこはパーティに加わったメリィが過去に仲間を失った場所でもある。
順調に探索をするハルヒト一行だったが、ダンジョン探索中にランタとはぐれてしまう。
ハルヒトたちは無事ランタと合流できるのか?

〈ひとこと〉
僕は物語に登場する主人公には、明るくハキハキと振るまってほしいと思っている。
主人公はやっぱりカッコいい雰囲気を纏っていなければ。
しかし『灰と幻想のグリムガル』1巻にでてくる主人公はどうだろうか。
優柔不断でてんでやる気が感じられない。
主人公を取り囲むパーティーのみんなもぐだぐだしていて覇気がない。
正直、読むのが退屈になってくる。
しかしパーティーからマナトが離脱してから、メンバーの状態が変わった。
このままじゃダメだと切磋琢磨一歩ずつ着実に強くなろうと努力するようになったのだ。
そうなると物語はとても面白くなってくる。
ページをめくる手が止まらない。
主人公の覇気とか意気込みって、読み手の読書意欲にこんなにも影響するのかと気づいた今日この頃。