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読書日記『雨の日のきみに恋をして』松尾由美

タイトル 雨の日のきみに恋をして
著者   松尾由美
イラスト 坂本ヒメミ

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〈あらすじ〉
二匹の猫の世話を条件に叔母のマンションに引っ越したぼくは、ある雨の夜、部屋で女性の声を聞いた。
「わたしは幽霊です」と言う彼女は、自分を殺した人を捜してほしいという。
次々と真相が明らかになるなか、ぼくはいつしか、雨の日にしか現れない彼女に恋をしていた。
そして、すべての謎が明らかになったとき――奇跡の恋を描いた感動のラブストーリー。
ーアマゾンより引用

 

〈ひとこと〉
恋愛小説というより、推理小説ぽい内容だった。
主人公が聞き込みをするにつれて、幽霊彼女の内面が少しずつ明らかになってゆく。
淡雪が手のひらで溶けてゆくように、彼女の秘密のベールが少しづつ消える。
そして手のひらの温もりだけが残るように、彼女に対するじんわりとした暖かい気持ちが、僕の胸に満ちた。
この物語を読んでいて、ホットコーヒーを飲んでホッと息をついたような、そんな気分になった。