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『フード左翼とフード右翼』 速水健朗-読書日記

タイトル『フード左翼とフード右翼』
著者   速水健朗

 

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〈あらすじ〉
有機野菜」「地産地消」「ベジタリアン」「ビーガン」「マクロビ」「ローフーディズム」など自然派の食を愛好する人々、 そして、「コンビニ弁当」「ファストフード」「メガ盛り」「チェーン系290円居酒屋」など、産業化された食を愛好する人々。
現代の日本人の食の好み、ライフスタイルをマッピングし、そこから見えてくる政治的な分断を読み解く。
さらには、ヒッピー、新左翼学生運動が撤退した1970年代以降の社会運動が、オーガニック革命、スローフード運動といった「食の革命」として継続され、現代の「フード左翼(レフト)」に接続されたという歴史を遡るフードの政治思想史。
ーアマゾンより引用

 

〈ひとこと〉
人は何を食べるかによって政治思考がわかるようです。
例えばスターバックス
スターバックスといえば最近プラスチックだったストローを、環境にやさしい紙ストローに変更しましたね。
それ以外にもスターバックスは、コーヒー農家に正当な報酬が支払われるよう、フェアトレードやコーヒー農家への支援に力を入れています。
まあ、言うなれば、環境にも人にもやさしいコーヒーを淹れるカフェ。
それがスターバックスなのです。
でも考えてみてください。
コーヒーなんてマクドナルドでも手軽に買えますよね。
しかも100円で。
マクドナルドのフィレオフィッシュに使われるスケトウダラは、ベーリング海産のものだけを使用しているそう。
なぜならやたらめっぽうにスケトウダラフィレオフィッシュにしていると、世界中のスケトウダラが絶滅してしまう恐れがあるから。
マクドナルドは種を絶滅に追いやるに値する企業なのです。
そして、アメリカには「マックジョブ」という言葉があります。
マクドナルドで働くような単純で長時間、そして低賃金な仕事」という意味で、社会的地位の低い人はそんなマックジョブに就くしかありません。
さあ、そろそろ結論が出てきます。
僕がこの本を読んで言いたいことは何なのか。
それは消費者一人一人の働きかけで、世界はどうとでも変えられるということ。
スターバックスのように環境に配慮した店を人々が選ぶようになれば、クリーンリネスを意識した企業が増えていく。
逆にマクドナルドのような環境よりも効率を優先させた企業を人々が選ぶようになれば、大量生産・大量消費が是とされる社会へと変貌する。
選挙に行く時、たかが一票で社会が変わるはずがないと言って、選挙に行かない人がいます。
でも、そんな人間でも喉も乾けばお腹も空く。
「店を選ぶ」という選択は選挙よりもわかりやすいある種の「投票」なのではと、そう思った今日この頃。