コトノハライブラリー

本好き新卒社会人の読書記録用アカウント

『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』 森岡毅-読書日記

タイトル
USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』
著者  森岡

「お金はないけど大ヒットを連発せよ!」
瀕死のUSJを佐伯復興させるために無茶難題に挑んだ一人の男の物語。

f:id:KotonohaLibrary:20230130201256j:image

 

〈内容〉
テーマパークを再建せよ!
ハリー・ポッターの城が建つまでの奇跡の物語。
お金がないならアイデアを振り絞れ!
後ろ向きコースター、ゾンビの大量放出、絶対生還できないアトラクション・・・
斬新な戦略でV字回復活したUSJの軌跡をキーマンが綴る!
ーアマゾンより引用

 

〈ひとこと〉
物語でも実用書でもなんでも、読んでいて胸が熱くなる本ってありますよね。
私の場合、夢を必死に追いかける主人公や、一度しかない人生を悔いのないよう立派に生きている人が出てくる本と出会うと、胸の奥底で風が送り込まれたかのように、熱い塊が「ボアッ」と点火します。
そしてむしょうに「なんでもいいから何かに熱中したい!」と熱くなって、誰もいない静かな真夜中の街を息を切らせて走り出したい衝動に駆られます。
この本もそんな本でした。
僕が目を見張ったのは、彼の常軌を逸する情報分析能力と情報収集能力、そしてUSJを再起復興させるという熱い情熱です。
傾きかけたUSJをどうしたら建て直すことができるのか、彼は誰よりも真剣に考えました。
過去のUSJのデータを調べ上げ、世界のテーマパークをリサーチし、寝る間を惜しんで倒産の危機のUSJを救うアイディアを彼は熟考しました。
僕は思うのです。
はたして僕はこんな真剣に何か物事を考えたことがあっただろうかと。
いや、ありません。
何かを本気で変えたいと思っている人は"妥協"なんてしないんです。
もう少し頑張れば成功に辿り着けるのに、僕たちは知らず知らずのうちに「これでいいよね」と自分をセーブして、途中で物事を終わらせてしまうんです。
目を背けなければそこに辿り着けていたのにも関わらず。
人が「もういいだろ」と思う中、諦めずに考えに考えた結果、彼はハリーポッターエリアの建築や後ろ向きジェっコースターなど革新的なアイディアを思いつき、USJを国内トップクラスのエンターテイメントパークにしてしまいました。
たた諦めずに努力するだけで、です。

 

楽天ブックス