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『双子騎士物語』 せひらあやみ-読書日記

タイトル 『双子騎士物語』
著者    せひらあやみ

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〈あらすじ〉
帝政ドラゴニア――飛竜が舞い、真っ白な淡雪のような美しくも悲しい四花雨(しのはなさめ)が降る空。
この国の伝説によれば、これは死者の魂が結晶化したものだという……。
種々の悪魔が暗い翳を落とすこの国で、大悪魔”顔狩り“によって一夜にして故郷ロカも、家族も、自分の顔さえ……奪われた少女騎士フィアは仇敵に復讐を誓う。
双子の兄フィンが受け継ぐはずだった騎士の証・竜骨剣を背にしたフィア。当代最強の竜騎士ヴァルを師と仰ぎ、魔術師の血を引くヒューと共に、大悪魔を討伐し、そして自分自身を取り戻す……
フィアと今は亡きフィンの夏追いの旅が始まる――!
ーアマゾンより引用

 

〈ひとこと〉
せひらあやみさんの本は以前『魔女の魔法雑貨店 黒猫屋』を読んだことがあります。
その物語では現代の日本を舞台としていたので、現代ファンタジーが得意な作家さんなのかなと思っていたのですが、この『双子騎士物語』を読んで、作者さんに抱いていた印象がガラリと変わりました。
顔を奪われてしまった主人公が、自らの顔を取り戻すために旅をする。
どうやったらこんな独創的なストーリーが思いつくのでしょう。
すごいよね、ほんと。
本を読んでいると、想像すらできない世界を創造してしまうような、そんな物語を描く作者さんにたまに出会います。
上橋菜穂子さんとかJKローリングとか。
せひらあやみさんそんな、洗練された世界を創造してしまう非凡な才をもった作家さんでした。

 

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『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』 森岡毅-読書日記

タイトル
USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』
著者  森岡

「お金はないけど大ヒットを連発せよ!」
瀕死のUSJを佐伯復興させるために無茶難題に挑んだ一人の男の物語。

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〈内容〉
テーマパークを再建せよ!
ハリー・ポッターの城が建つまでの奇跡の物語。
お金がないならアイデアを振り絞れ!
後ろ向きコースター、ゾンビの大量放出、絶対生還できないアトラクション・・・
斬新な戦略でV字回復活したUSJの軌跡をキーマンが綴る!
ーアマゾンより引用

 

〈ひとこと〉
物語でも実用書でもなんでも、読んでいて胸が熱くなる本ってありますよね。
私の場合、夢を必死に追いかける主人公や、一度しかない人生を悔いのないよう立派に生きている人が出てくる本と出会うと、胸の奥底で風が送り込まれたかのように、熱い塊が「ボアッ」と点火します。
そしてむしょうに「なんでもいいから何かに熱中したい!」と熱くなって、誰もいない静かな真夜中の街を息を切らせて走り出したい衝動に駆られます。
この本もそんな本でした。
僕が目を見張ったのは、彼の常軌を逸する情報分析能力と情報収集能力、そしてUSJを再起復興させるという熱い情熱です。
傾きかけたUSJをどうしたら建て直すことができるのか、彼は誰よりも真剣に考えました。
過去のUSJのデータを調べ上げ、世界のテーマパークをリサーチし、寝る間を惜しんで倒産の危機のUSJを救うアイディアを彼は熟考しました。
僕は思うのです。
はたして僕はこんな真剣に何か物事を考えたことがあっただろうかと。
いや、ありません。
何かを本気で変えたいと思っている人は"妥協"なんてしないんです。
もう少し頑張れば成功に辿り着けるのに、僕たちは知らず知らずのうちに「これでいいよね」と自分をセーブして、途中で物事を終わらせてしまうんです。
目を背けなければそこに辿り着けていたのにも関わらず。
人が「もういいだろ」と思う中、諦めずに考えに考えた結果、彼はハリーポッターエリアの建築や後ろ向きジェっコースターなど革新的なアイディアを思いつき、USJを国内トップクラスのエンターテイメントパークにしてしまいました。
たた諦めずに努力するだけで、です。

 

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『冬に咲く花のように生きたあなた』 こがらし輪-読書日記

タイトル 『冬に咲く花のように生きたあなた』
著者    こがらし輪音

「今すぐ死にたい少女」と「不治の病で余命わずかの少女」の心が入れ替わってしまった⁉︎

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〈あらすじ〉
「明日死んでもいいくらい、後悔のない人生を送りたい」
幼い頃から難病を抱え、限りある日々を大切に生きる会社員・赤月よすが
「明日死んでもいいくらい、人生が楽しくない」
いじめから逃れるために親友を裏切り、絶望の日々を過ごす中学生の少女・戸張柊子。
正反対の道を歩む2人は、ある事故をきっかけにお互いの心が入れ替わってしまう。
死にたがりの少女との出会いに運命を感じたよすがは、過去に自分が描いた一枚の絵が問題解決の鍵だと気づくが……。
ーアマゾンより引用

 

〈ひとこと〉
恋愛物語なのかなと思って手にとったら、二人の少女の絆物語でびくっくりしました。
主人公の女の子が元気はつらつでかっこよかったです。
彼女は不治の病で余命が残りわずか。
でも自分の定められた運命に真正面から向き合い、今日を大事に生きています。
彼女の口癖は「今日死んでもいいと思うくらい悔いなく生きる」です。
言いたいことは言うし、やりたいことがあれば迷うことなく挑戦します。
病に侵されているという側面もありますが、自分の心の声にしっかりと耳を傾けて自由に生きる彼女を見ていると、現代社会を生きる僕たちが忘れてしまった大切な何が彼女を彼女たらしめているんじゃないかなあ、なんて思います。
ああ、人生を懸命に生きている人って、なんでこんなにも僕たちの目に素敵に映るんでしょうか。

 

『おおかみこどもの雨と雪』 細田守-読書日記

タイトル 『おおかみこどもの雨と雪
著者    細田守

もしも恋をした相手がオオカミ人間だったら

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〈あらすじ〉
大学生の花は、人間の姿で暮らす“おおかみおとこ”に恋をした。
ふたりは愛しあい、新しい命を授かる。
“雪”と“雨”と名付けられた姉弟にはある秘密があった。
人間とおおかみの両方の顔を持つ“おおかみこども”として生を受けたのだ。
都会の片隅でひっそりと暮らす4人だが、突然“おおかみおとこ”が死んでしまう。
残された花は姉弟を連れて田舎町に移り住むことを決意する―。

ーアマゾンより引用

 

〈ひとこと〉
愛した相手がオオカミ人間だったらどうしよう。
果たして僕はそれでも、相手のことを愛せるだろうか。
自問。
答えは簡単には出せない。
それを思うと主人公の女性・花はすごいと思う。
衝撃的な彼の秘密をなんなく受け入れ、それでもなお彼を愛そうと思ったのだから。
すごいなあ、愛って。

 

『サイゼリヤおいしいから売れるのではない売れているのがおいしい』 正垣泰彦-読書日記

タイトル

サイゼリヤおいしいから売れるのではない売れているのがおいしい』

著者  正垣泰彦

 

日本を代表するファミレス・サイゼリアのトップが考える経営法とは?

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〈あらすじ〉

ミラノ風ドリア299円、マルゲリータピザ399円、たっぷり野菜のミネストローネ299円、フレッシュトマトのスパゲティ499円--。

本書は、低価格、高品質のメニューで消費者に支持され、一大イタリアンレストランチェーンを築き上げた外食の雄、サイゼリヤの創業者、正垣泰彦氏による、外食経営の指南書です。

ーアマゾンより引用


〈ひとこと〉

ここ1ヶ月、『おいしいから売れるのではない売れているのがおいしい料理だ』意外に、米国スターバックスのCEOが書いた本や、鳥貴族の社長が書いた本など大手外食チェーンのトップが書いた本を読んだのですが、スターバックスのCEOも鳥貴族の社長もサイゼリアの社長も、考えていることは同じなんだなあと思いました。

限られた予算内で最高の食材を探し出し、食材の魅力を最大限に引き出す最適な調理法を模索し、お客様に提供すること。

死力を尽くしたサービスでお客様に満足してもらうこと。

彼らが一番大事にしていることがそれです。

彼らは今自分たちが提供している料理がベストな状態だと思っていません。

どうしたらもっと美味しい料理が作れるか、どうしたらお客様をもっと満足させることができるか常に考え、現状に甘えることなくサービスの試行錯誤・改善改良に尽力します。

スターバックスは全店舗を一時閉店して、店舗のバリスタにいちからコーヒーのドリップを指導しました。

鳥貴族は中国で加工したものを輸入したものを調理すれば安上がりなのに、わざわざ店舗に近い鳥農家と契約し新鮮な鶏肉を各店舗でスタッフが直接串撃ちするなど、国産鶏肉の使用にこだわっています。

サイゼリアはより質の高いホワイトソースを作るために、オーストラリアにホワイトソース専用の工場を設立しました。

最高のサービスを提供する。

彼らが考えていることはそれだけです。

「金儲け」とか「妥協」とかいう安易な言葉は彼らの辞書には存在しないのです。

そういう「経営者の真髄」に気づいた今日この頃。

 

『王子様なんていりません』 村田天-読書日記

タイトル 『王子様なんていりません! 』
著者    村田天

 

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〈あらすじ〉
祖父が会長を務める会社で働く小鳩亜子。
事務仕事は得意だが、人間関係は希薄で恋愛にも興味がない。
ついたあだ名はロボ子。
ところがある日、祖父に病気が見つかり、一年以内に社内で結婚相手を見つけるよう命じられてしまう。
悩んだ亜子は、エレベーターを降りて最初に会った人物にプロポーズ。
相手は、悪名高いチャラ男・城守蓮司だった。
玉砕するも、見かねた城守が「婚活」の指南役を引き受けてくれて――。
恋愛音痴のロボ子と結婚したくない恋愛マスター。
二人による理想の王子様探しが始まる!!

ーアマゾンより引用

 

〈ひとこと〉
1年前、村田天さんの『きみににゃあと鳴いてやる』を読みました。
猫になった女性が彼女を拾ってくれた男性に恋をするというお話です。
一読しただけでこの作者さんのファンになりました。
こういう物語が好きなんです。
お気に入りの作家さんの作品を本屋さんで発見。
以前村田天さんの作品を読んで心踊ったのを思い出して、さっそく手に取りました。

 

『晴れた朝それとも雨の夜』 泉啓子-読書日記

タイトル 『晴れた朝それとも雨の夜』
著者   泉啓子

 

中学生が主人公の爽やかな青春小説

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〈あらすじ〉
家庭環境も性格もそれぞれ異なる三人の女子中学生を主人公に、淡い恋のこと、家族のこと、学校のこと…。
"今ここにある日常"をみずみずしく生きる等身大の女子像を描いた、爽やかな読後感の三つの短編。
ーアマゾンより引用

 

〈収録〉
バースデーパイ
ホタルの基地
沢山さんの恋

 

〈ひとこと〉
この本は図書館のリユースボックス(本の入れ替え等の理由で図書館から在庫処分された本を一般の利用客に譲り渡すシステム)で見つけました。
古ぼけて色褪せた本の中で一際輝いて見えたこの本。
なんか一期一会な運命的なものを感じて思わず家に持ち帰ってきました。
収録された3遍の短編すべて中学生が主人公でした。
自分の思っていることを正直に言えない、思春期のもどかしさとか、そういう毛糸玉のように複雑に丸まってしまった内に秘めた中学生のやるせなさ。
そういった僕たちが忘れてしまった色鮮やかで大切なものが、精緻な筆跡で綴られる。
僕が中学生のときってどんな日々を送っていたっけ?
思い出しそうで思い出せない。
過去のアルバムを捲るような想いにとらわれた今日この頃。

 

『アルキメデスの大戦』 佐野晶-読書日記

タイトル『アルキメデスの大戦』
著者   佐野晶
原作作者 三田紀房

 

「この怪物を生み出してはいけない!」と叫び、数学で戦争を止めようとした主人公がかっこよかった!

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〈あらすじ〉
一九三三年。
次なる旗艦の建造計画をめぐり、海軍上層部は対立していた。
巨大戦艦建造を標榜する戦艦派の計画案に、数字上の虚偽を疑う空母派は、ある数学の天才に不正を見破らせようとする。
数学の真理は、巨大戦艦―大和―の建造を阻止できるのか?
大日本帝国海軍が歩んだ激動の時代を、美しき若き天才数学者・櫂直の生き様を通して描く感動作。
ーアマゾンより引用

 

〈ひとこと〉
一年前のことである。
アマゾンプライムでこの物語の予告編を見た。
「この怪物を生み出してはいけない!」と叫び、数学で戦争を止めようとした主人公に瞳に、形容し難い熱い何かを感じた。
半年前のことである。
ブックオフで『アルキメデスの大戦』を見つけた。
予告編で見た主人公の熱くたぎる瞳を思い出し、即購入した。
3日前のことである。
本棚で積読と化していた『アルキメデスの大戦』を偶然目にした。
なぜ自分がこの本を買ったのかわからなかった。
2日前のことである。
なぜこの本に購買意欲を刺激されたのかふと気になった。
実際に読んでみて、日本が戦争に直走るのを数学を駆使して防いだ主人公の情熱に惹かれたのを思い出した。
昨日のことである。
主人公の抱く熱い思いを皆んなに伝えたくて文章を書いた。
そして皆んながこの物語を読んでくれるのを願った。

『ジョゼと虎と魚たち 』 田辺聖子-読書日記

タイトル『ジョゼと虎と魚たち
著者   田辺聖子

 

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〈あらすじ〉
車椅子がないと動けない人形のようなジョゼと、管理人の恒夫。
どこかあやうく、不思議にエロティックな関係を描く表題作のほか、さまざまな愛と別れを描いた短篇八篇を収録した、珠玉の作品集。
ーアマゾンより引用

〈ひとこと〉
田辺聖子さんの作品は過去に一度読んだことがある。
その本は『むかしあけぼの』という時代小説で、宮廷生活を送る清少納言の生涯を繊細な心理描写と共に描いた作品だった。
彼女の書いた二冊の本を読んで、彼女は胸の内に渦巻く感情の波を表現するのがとても上手な作家さんだと感じた。
特に女性の方の心理描写は筆舌に尽くし難い。
短編集ジョゼと虎と魚たちでは恋愛をたしなむ女性が多く登場する。
(恋愛を「楽しむ」という言葉ではないんだよなあ。やっぱり恋愛を「たしなむ」女性たちという表現がぴったりくる)
ダメな男なんだけどなぜか目が離せないとか、男のちょっとした仕草に幻滅してしまったりとか、逆にたわいもないことで心揺さぶられたりとか、昔の恋人からの電話に心ときめいたりとか、そういう繊細なタッチで彼女は女性の恋心をきめ細やかに炙り出す。
静かな恋だ。
音もなく消えてなくなるような雪のような静謐な恋。
そういう恋物語が詰まった一冊でした。

 

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『フード左翼とフード右翼』 速水健朗-読書日記

タイトル『フード左翼とフード右翼』
著者   速水健朗

 

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〈あらすじ〉
有機野菜」「地産地消」「ベジタリアン」「ビーガン」「マクロビ」「ローフーディズム」など自然派の食を愛好する人々、 そして、「コンビニ弁当」「ファストフード」「メガ盛り」「チェーン系290円居酒屋」など、産業化された食を愛好する人々。
現代の日本人の食の好み、ライフスタイルをマッピングし、そこから見えてくる政治的な分断を読み解く。
さらには、ヒッピー、新左翼学生運動が撤退した1970年代以降の社会運動が、オーガニック革命、スローフード運動といった「食の革命」として継続され、現代の「フード左翼(レフト)」に接続されたという歴史を遡るフードの政治思想史。
ーアマゾンより引用

 

〈ひとこと〉
人は何を食べるかによって政治思考がわかるようです。
例えばスターバックス
スターバックスといえば最近プラスチックだったストローを、環境にやさしい紙ストローに変更しましたね。
それ以外にもスターバックスは、コーヒー農家に正当な報酬が支払われるよう、フェアトレードやコーヒー農家への支援に力を入れています。
まあ、言うなれば、環境にも人にもやさしいコーヒーを淹れるカフェ。
それがスターバックスなのです。
でも考えてみてください。
コーヒーなんてマクドナルドでも手軽に買えますよね。
しかも100円で。
マクドナルドのフィレオフィッシュに使われるスケトウダラは、ベーリング海産のものだけを使用しているそう。
なぜならやたらめっぽうにスケトウダラフィレオフィッシュにしていると、世界中のスケトウダラが絶滅してしまう恐れがあるから。
マクドナルドは種を絶滅に追いやるに値する企業なのです。
そして、アメリカには「マックジョブ」という言葉があります。
マクドナルドで働くような単純で長時間、そして低賃金な仕事」という意味で、社会的地位の低い人はそんなマックジョブに就くしかありません。
さあ、そろそろ結論が出てきます。
僕がこの本を読んで言いたいことは何なのか。
それは消費者一人一人の働きかけで、世界はどうとでも変えられるということ。
スターバックスのように環境に配慮した店を人々が選ぶようになれば、クリーンリネスを意識した企業が増えていく。
逆にマクドナルドのような環境よりも効率を優先させた企業を人々が選ぶようになれば、大量生産・大量消費が是とされる社会へと変貌する。
選挙に行く時、たかが一票で社会が変わるはずがないと言って、選挙に行かない人がいます。
でも、そんな人間でも喉も乾けばお腹も空く。
「店を選ぶ」という選択は選挙よりもわかりやすいある種の「投票」なのではと、そう思った今日この頃。

『世界のニュースを読む力』 池上彰 、増田ユリア-読書日記

タイトル 『世界のニュースを読む力』
著者    池上彰 、増田ユリア

 

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〈内容〉
アメリカ、メキシコ、フランス、イスラエル、
ドイツ、北アイルランドデンマーク、トルコ
など増田ユリヤさんが、実際に訪れた国々で
撮影した写真を基に、今世界で起こっている
ことを伝え、池上彰さんが詳しい解説を加えます。
普段テレビではなかなか報じられない現場、庶民の目線から伝わる情報は貴重です。
“ワクワク"“ドキドキ"に溢れている世界を
2人と一緒に旅してみましょう。

〈ひとこと〉
本を読んでいると、自分の知っている世界がとても小さくて矮小な世界に感じて、鳥肌が立つ時があります。
この本もそういう類の本でした。
移民のこと、パレスチナのこと、トランプ政権のアメリカファーストのこと、他国の大統領の八面六臂の働きのこと、日本人の無関心のこと。
自分の知らないところで、世界はこんなにも激動したのかと愕然としました。
井の中の蛙とまではいかなくても、何も知らずに世界経済に翻弄されるのは癪にさわります。
なので僕は、空高く舞う鳥のように、世界の動向を俯瞰できるようになりたいです。
人々の生活は大きな怪物の背で行われていると誰かが言っていました。
縦横無尽に荒れ狂う世界経済、その怪物の背にうまく乗るには世界を広い目で見て、情報を集める力が必要なのではないでしょうか。

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『聞こえない君の歌声を、僕だけが知っている』松山剛-読書日記

『聞こえない君の歌声を、僕だけが知っている』
著者   松山剛
イラスト さけハラス

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〈あらすじ〉
動画サイト上に投稿された「歌声だけがない歌う少女」の動画。様々な憶測を呼び、いつしか彼女は「無声少女」と呼ばれ、社会現象となった。
ある日、大学生の青年・永瀬は、突然なぜか世界でただ一人「無声少女」の歌声が聞こえるようになってしまう。
彼は彼女の歌詞をヒントに「無声少女」を探そうとする。
動画の少女は誰……?
彼女の歌は、何のために? 目の前に現れた「サクヤ」という女の子は何者――?
全ての答え。
それは『愛』。
これは切ない『愛』の物語。

ーアマゾンより引用

 

〈ひとこと〉
この物語を読んでびっくりしました。
松山剛さんの物語は『雨の日のアイリス』や『白銀のソードブレーカー』などを読みましたが、どちらもワクワクドキドキするような異世界を舞台としたファンタジーです。
でも『聞こえない君の歌声を、僕だけが知っている』は、ちょっと謎解き要素の加わった現代を舞台にしたラブストーリー。
正直、ファンタジーを書くのが得意な作者さんだと思っていたので、この人もこんなラブストーリーを書くんだあと驚きました。
自分だけが彼女の歌声を聴くことができるっていいですよね。
歌声のない歌を歌う少女とそれを聴くことのできる主人公。
素敵だ。
なんか僕もそんなドラマチックな経験をしてみたいと思いました。

『経済学なんて教科書だけでわかるかボケ』さくら剛-読書日記

タイトル
『経済学なんて教科書だけでわかるかボケ』

著者 さくら剛

 

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〈内容〉
経済学の入門レベルの知識をさくら剛が解説。
「インドのぼったくりとの壮絶な価格交渉から学ぶ物価の決まり方」「地下アイドルとJKビジネスから学ぶGDP」「ドラクエの世界で金融緩和や財政出動をしてみたら」?など、経済学者では決して書けないバカバカしいけれどわかりやすいたとえ話が満載。
ーアマゾンより引用

 

〈ひとこと〉
以前、さくら剛さんの『インドなんて二度と行くかボケ‼︎』という本が面白くて、本棚を片付けている時久しぶりに見つけて、同じ作者さんが書いたこの本を思わず手にりました。
今回も期待を裏切らず、佳作でした。
経済学の本なのに、モーニング娘のたとえ話が出てきたり、ドラクエの界で金融緩和と財政出動をしたらどうなるかなど、常人の思考ではとうてい思いつかないであろうたとえ話が豊富。
常時楽しい気分で読み進めることができました。
楽しく経済の勉強ができるなんて素晴らしい!
そう思いません?

 

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『ひとり旅の神様』 五十嵐雄策-読書日記

タイトル 『ひとり旅の神様』
著者   五十嵐雄策

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〈あらすじ〉
神崎結子・OL。
ひとり暮らし、彼氏なし。
とにかくとことんついてない。
上司からは小言の連続、後輩はいまいち頼りない。
そんな日常からの逃避行でたどり着いたのは、都心からは遠くて近い、鎌倉駅
そこで結子は、言葉を話す不思議な猫・ニャン太と出会う。
自分を“旅を司る神”と名乗るその猫から頼まれたのは、日本の各地に住まう猫神様に文を届けること。
どこか懐かしい土地へのひとり旅は、新たな発見の連続で―。
日本の景色と食を巡る、心に優しいひとり旅の物語。
ーアマゾンより引用

 

〈ひとこと〉
一人旅が好きだ。
旅の支度をしている時、現地で何をしようか、何を食べようか色々考える、あのワクワク感が好きだ。
そして、これから何が始まるんだろうとドキドキしながら新幹線のドアを跨ぐ、あの瞬間も好きだ。
鼓動が高鳴る。
発車のベルが鳴る。
それは旅の始まりを告げる鐘の音だ。
旅って、旅に行く前が一番楽しい。
宝箱を開ける時のようなあのワクワク感が、旅の始まりにはあるような気がする。

 

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『人生の法則 -「欲求の4タイプ」で分かるあなたと他人』 岡田斗司夫 -読書日記

タイトル
『人生の法則 -「欲求の4タイプ」で分かるあなたと他人』
著者  岡田斗司夫

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〈内容〉
人間には四つのタイプが存在する
タイプ1 : 司令型
勝つことが至上命題な人々。
タイプ2 : 理想型
結果よりもプロセスを重視する人々。
タイプ 3: 注目型
円滑な人間関係を重視する人々。
タイプ4 : 法則型
感情に動かされない論理的な人々。

 

人は人を分かり合えない。
でもその事実さえ知っていれば、人間関係は上手くいく。
それが著者の考え。

 

人の思考パターンを四つのタイプに分類して解説。
自分や他人の「したいこと」がわかるから、人間関係がスムーズになり、人生の目的が見つけやすくなる。

 

〈ひとこと〉
この本によると僕は"理想型"に分類されるらしい。
自分の中になにがあっても譲れられない確たる軸があって、それ以外のやり方をなかなか認められない頑固な人。
最近読んだ『スターバックス再生物語』を書いた、米国スターバックス元CEOのハワード・シェルシュはわかりやすい理想型の人だなあと思う。

 

こんな逸話がある。
シェルシュがとあるスターバックスの店舗に訪れた時のこと。
店舗の入り口付近にテディベアが並んでいるのをシェルシュは見つけた。
テディベアは首を傾けつぶらな瞳でシェルシュを見つめてくる。
愛くるしいがこの場にふさわしくない。
ここはコーヒーを飲む場である。
テディベアを販売する場ではないのだ。
シェルシュは店舗責任者に話を聞くことに決めた。
「調子はどうかね?」
「絶好調ですよ。これをみてください」
そう言って店舗責任者は入り口付近にあるテディベアたちを悠々と指差す。
「彼らを店舗で売るようになってから、店舗の売り上げが急激に伸びたんですよ。今ではこのエリアの中ではトップの売り上げを誇っています」
シェルシュはそれを聞いて愕然とした。
店を去り帰路に着くシェルシュは、目先の利益のために歩むべき道を逸脱してしまったスターバックスを、正しい方向へ導かなければと決心した。
たとえ売り上げ下がろうとも、古き良きスターバックスを取り戻さなければ。
シェルシュは急いで執務室に戻り、道に迷ったスターバックスを正しい方向へ導くための資料を作り始めた。

 

この逸話を読んだ時、もうシェルシュの考えに全面的に賛成だった。
売り上げよりも"スターバックスらしさ"を重視するシェルシュに、人の上に立つ人はそうでなくてはと尊敬の念を抱いたほどである。
「弟子にしてください!」と叫びたくなった(笑)
そして売り上げが上がるからと言って店舗にテディベアを置いた店舗責任者の考えがまったくわからないんですよね。
たぶん店舗責任者の彼は、この本でいう"司令型"の人間なんだと思う。
彼ら司令型の人間は"人に勝つ"ことが絶対。
勝つためならなんでもするのが司令型の思考回路。
売り上げを上げるため、エリア内で一番の業績を上げるためなら、彼らはなんだってする。
たとえ"スターバックスらしさ"を失ってまでも。
だから店舗責任者の目からシェルシュは、「売り上げを向上させる絶好のチャンスを、しょうもない意地でふいにするろくでもないヤツ」というふうに写ったと思う。

 

人の考えを理解しようとする時よく「もし彼が自分だったら」と僕たちは考えがちだ。
でもこの本を読んだ後、この考えはいまいち当てにならない方法なのではないかと思う。
他人が自分と同じような思考回路を持っているなら、その方法は有効だと思う。
でも現実は違うよね。
自分と同じように考える人って思った以上に少ない。
「人は自分と同じように考える」と人は思うから衝突が起こるのだと思う。
「人それぞれが自分とは違う考えをもっている」と思った方が、お互いを尊重し合える関係になれるのではないか。
でも、それが難しいんだよね。
人は「他の人も自分と同じように考えるだろう」と勝手に思い込んじゃう生物だから。
はあ〜、お互いを理解するって大変だ!