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『コサインなんて人生に関係ないと思った人のための数学のはなし』 タテノカズヒロ-読書日記

タイトル
『コサインなんて人生に関係ないと思った人のための数学のはなし』
著者
タテノカズヒロ

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〈ひとこと〉
数学って面白いな。
そう思うような一冊だった。
まだ数学の世界でも解明されていない命題があるみたい。
たとえば素数
素数がどのような法則性で数列上に現れるのか、それはまだどんなに発達した現代のスーパーコンピューターを使ってもわからない。
素数が数列上でどのタイミングで現れるのか、推測することはできず、素数は数学者を嘲笑うかのごとく気まぐれにポツンと数列上に現れるのです。
あと、面白かったのは素数の名前の由来。
なんで素数は"素数"と呼ばれているのか知っていますか。
それは"どんな数も素数を使ってあらわすことができるから"
たとえば301は7×43で表せます。
(7も43も素数
あ、あと、シーザー暗号の話も面白かったな。
僕のスマホのパスワードは誕生日の日付の数字に全て数字に1を足した数をパスワードにして使っているのだけど(たとえば3月21日が誕生日だったら、0321の全ての数字に1をたして、1432がパスワード)、その知らず知らずのうちに使っていたパスワードがシーザー暗号の作り方と同じでびっくりしました。
シーザー暗号は伝えたい数字やアルファベットと規則性にもとづいてずらして、相手に伝える暗号文。
ちなみにジュリアスシーザーが初めに使い始めたから"シーザー暗号"と名前がついたらしいです。
インターネットで使われる暗号化システムもシーザー暗号を使っているそう。
まあこの場合、インターネットなので、ひとつふたつ文字をずらすんじゃなくて、複雑怪奇な手順を踏んで暗号化しているみたいですよ。
あなたがAmazonに登録した銀行口座のパスワードも、きっとこうして暗号化されていることでしょう。
たぶんね。
久しぶりに黄色チャート(高校時代の数学の教科書)を開いてみたくなった今日この頃。

 

〈グループ〉

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