『魔獣医とわたし』 三角くるみ-読書日記
タイトル『魔獣医とわたし』
著者 三角くるみ
〈あらすじ〉
貧しい生活を送っていた少女が悪魔に拾われ、
幸せに暮らすお話
〈ひとこと〉
悪魔って聞くと人をおとしめる、冷酷無慈悲な悪の権化みたいな存在。
僕もそう思っていたけれど、どうやら僕の認識は間違っていたらしい。
主人公の女の子を拾ったこの悪魔、実はめっちゃ優しい。
少女が寝る前にホットココアを用意してくれたり、寒くない?といって少女に上着を肩にかけてくれたりと、思いやりの心をもった優しい悪魔なのです。
そして、すごい寂しがりや。
貧しい人間の女の子を拾った理由も、ただ寂しかったから。
彼はとても純粋で無垢な悪魔さんなのです。
悪魔って悪者のイメージがあります。
でも悪者だけど、悪になりきれない悪って、僕はけっこう好きだな。
不器用だけど真剣に生きている感じがなんだかしっくり来る。
もしかしたら人間よりもこの悪魔優しい心の持ち主なのでは?と懐疑的になってしまうほど、人の心を離してやまない優しい悪魔さんが登場する物語でした。
〈グループ〉
〈楽天ブックス〉