読書日記『異世界食堂2』犬塚惇平
タイトル 異世界食堂 2
著者 犬塚惇平
イラスト エナミカツミ
〈あらすじ〉
猫の絵が描かれた扉の食堂「洋食のねこや」。
洋食屋といいながら、洋食以外のメニューも豊富なことが特徴といえば特徴なごく普通の食堂だ。
しかし、「ある世界」の人たちにとっては、特別でオンリーワンな一軒に変わる。
「ねこや」には一つの秘密がある。
毎週土曜日の店休日、「ねこや」は“特別な客"で溢れ返るのだ。
チリンチリンと鈴の音を響かせやってくる、生まれも、育ちも、種族すらもばらばらの客たちが求めるのは、世にも珍しい不思議で美味しい料理。
しかし、土曜日の客たちにとっては見たことも聞いたこともない料理ばかり。
特別な絶品料理を出す、「ねこや」は、「ある世界」の人たちからこう呼ばれている。
「異世界食堂」と。
そして今週もまた、チリンチリンと鈴の音が響く。
〈ひとこと〉
面白い!
そして、読むたびに空きっ腹がぐう〜と鳴る不思議な本。
僕のイチオシは店長が魔族の娘にチャーハンを食べさせてあげたシーン。
ジューシーな肉の匂いと芳醇な油の香りを漂わせる黄金色(こがねきろ)のチャーハン。
それを魔族の娘は美味しそうに頬張ります。
まるで幸せを噛み締めるように、まるで至福の時間を味わうかのように。
この物語を読んで、食欲に突き動かされむしょーにチャーハンが食べたくなった僕は、みんなが寝静まった真夜中にフライパンを振るう音を響かせたといいます。
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