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『1つ3000円のガトーショコラが飛ぶように売れるワケ』 氏家健治-読書日記

タイトル

『1つ3000円のガトーショコラが飛ぶように売れるワケ』

著者  氏家健治

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〈内容〉

最初はイタリアンレストランのデザートメニューだった。

そのうちデザートとしてレストランで提供していたガトーショコラが好評を呼び、「お持ち帰りして食べたい」と言ってくださるお客様が現れた。

オーナーはテイクアウトでガトーショコラを販売することを決断。

当初は500gで1300円だった。

ガトーショコラを作り続けて数年、胸を張って「うちがベストだ」と言えるほどのクオリティになっていた。

そんな折、テレビ番組のオファーが届く。

自慢のガトーショコラの味をワンランク上げるため、容量を250g、値段を3000円で販売することを決意。

こうして「ケインズカフェ東京」の一切れ3000円のガトーショコラが誕生したのだった。

この長い長い道のりに、どんなドラマがありどんな葛藤があったのか、ケインズカフェ東京の「決断」の歴史をぜひあなたにも知ってほしい。


〈ひとこと〉

この本を読んで「あ、面白いな」と思った事柄は、『100をキーワードに一流を極めること』だ。

ブランド力強化のために著者は、自分の見聞を広めるために他の分野こ一流を知る努力をしているそう。

「映画評論家になるのは簡単だ。年間100本の映画を見れば誰でも評論家になれるに違いない」と言った有名な映画評論家がいたそうだ。

深くその分野を知るには、その分野を100個分見聞きし、経験すればいい。

著者は10年かけて100店舗の床屋を制覇したそうだ。

1000円台から一万円を超える高級店まで試した結果、旧キャピトル東京ホテル内にあった「村儀理容室」が別格だったという。

クリーニング店も100店舗以上試したという。

価格勝負のお店からセレブ御用達のお店まで試した結果、南麻布の「レジュイール」の技術が段違いだということがわかった。

スーツのケアだけに2週間以上、お値段は2万円と破格だが、それだけのお金を払う価値があると納得させられる見事な仕上がり。

分野は違うが「一流」を目指す職人の目からは、いろんなものが見えていたのだと思う。

自分の狭い世界であくせく努力するのもいいが、広い視野を持って「あ、こんなおもてなしをするお店があるんだ」と知識とひらめきを蓄えることも大事なのだ。

僕は休日にカフェを巡るのが趣味だ。

いつも訪れる馴染みの喫茶店でコーヒーを飲むのもいいけれど、一度も行ったことのない新しいカフェを探し出して実際に訪れてみるのも、それはそれで心が躍る。

僕もカフェ・喫茶店を100軒制覇してみようかな。

できるような気がする。

備忘録としてインスタに「カフェ・喫茶店アカウント」を開設するのもいい。

この機にカフェブログも新しく開設してみようか。

文章を書くのは好きだから、きっといい紹介文が書けると思う。

一冊の本を読んだら、やりたいことが3つ4つ頭に浮かぶ今日この頃。

 

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