『片恋の日記少女』 中村明日美子-読書日記
タイトル『片恋の日記少女』
著者 中村明日美子
〈内容〉
探しても見つけ難いのに、恋とは突然訪れるのです――
表題作『片恋の日記少女』をはじめ、父と元・息子、父と娘の友達、姉と偽り男と会う弟、など、親子兄弟ジェンダーが入り混じったヒトとヒトとの多彩な関係をおかしく切なく描いた作品集。
さらに「原色メガネ男子標本」などショートや描きおろし番外編も収録!
ーアマゾンより引用
〈ひとこと〉
ブックオフの漫画コーナーで一目惚れ。
僕はなんだろう、「図書館」とか「日記」とかいうシチュエーションの物語に弱い。
「萌えシチュエーション」と呼ぶべきか、「図書館」とか「日記」とかそういったテーマを扱う作品には無条件で心惹かれる。
やはり本を読む人にとって、それらの言葉は身近だからこそ、僕らを包んで話さない不思議な魅力があるのだと思う。
中村明日美子さんの描く恋物語は、正統で王道な恋物語というより、一癖二癖のあるちょっとディープな恋物語が多いような印象を受けた。
表題作の『片恋の日記少女』は歳をとった堅物の教師がが電車の中で出会う名も知らない少女に恋をして、息子がその少女を親父の日記を頼りに必死こいて探す物語だった。
そして僕のお気に入り『とりかへばやで出会いましょう』は、出会い系で出会った男の元に姉に代わって弟が女装をして、その男性とデートをする話だった。
白髪のおじさんがなも知らぬ少女に恋をしたり、男が女装してデートしたり、ディープだなあ。
〈グループ〉
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