読書日記『命の後で咲いた花』綾崎準
タイトル 命の後で咲いた花
著者 綾崎準
イラスト ワカマツカオリ
涙必至の極熱ラブストーリー
〈あらすじ〉
晴れて第一志望の教育学部に入学した榛名なずなだったが、大学生活は苦労の連続だった。
それでも弱音を吐くことは出来ない。
彼女には絶対に教師にならなければならない理由があるからだ。
そんな日々の中、なずなは一人の男子学生と出会う。彼は、寡黙で童顔な、突き放すような優しさを持った年上の同級生で……。
たとえば彼女が死んでも、きっとその花は咲くだろう。
絶望的な愛情の狭間で、命をかけて彼女は彼のものになる。
ーアマゾンより引用
〈ひとこと〉
悲しい物語だった。
"たとえ彼女が死んでも、きっとその花は咲くだろう"というキャットコピーから、なんとなくわかってはいたけれど、想像以上だった。
かぎりなくうすい薄氷のような、少しの衝撃ですぐにひび割れてしまうような、なんとも脆く儚い恋物語だったことか。
読んでいて涙が次から次へと溢れてとまらない。
文字が読めなくなるほど、読み終わる頃には僕の視界は涙で歪んでいた。
悲しいという言葉ではとうてい言い表せないほど悲運にまみれ、切ないと言う言葉でもとうてい言い表せないほど胸が詰まる、そんな恋の物語でした。
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