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『冬に咲く花のように生きたあなた』 こがらし輪-読書日記

タイトル 『冬に咲く花のように生きたあなた』
著者    こがらし輪音

「今すぐ死にたい少女」と「不治の病で余命わずかの少女」の心が入れ替わってしまった⁉︎

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〈あらすじ〉
「明日死んでもいいくらい、後悔のない人生を送りたい」
幼い頃から難病を抱え、限りある日々を大切に生きる会社員・赤月よすが
「明日死んでもいいくらい、人生が楽しくない」
いじめから逃れるために親友を裏切り、絶望の日々を過ごす中学生の少女・戸張柊子。
正反対の道を歩む2人は、ある事故をきっかけにお互いの心が入れ替わってしまう。
死にたがりの少女との出会いに運命を感じたよすがは、過去に自分が描いた一枚の絵が問題解決の鍵だと気づくが……。
ーアマゾンより引用

 

〈ひとこと〉
恋愛物語なのかなと思って手にとったら、二人の少女の絆物語でびくっくりしました。
主人公の女の子が元気はつらつでかっこよかったです。
彼女は不治の病で余命が残りわずか。
でも自分の定められた運命に真正面から向き合い、今日を大事に生きています。
彼女の口癖は「今日死んでもいいと思うくらい悔いなく生きる」です。
言いたいことは言うし、やりたいことがあれば迷うことなく挑戦します。
病に侵されているという側面もありますが、自分の心の声にしっかりと耳を傾けて自由に生きる彼女を見ていると、現代社会を生きる僕たちが忘れてしまった大切な何が彼女を彼女たらしめているんじゃないかなあ、なんて思います。
ああ、人生を懸命に生きている人って、なんでこんなにも僕たちの目に素敵に映るんでしょうか。