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『日本焼肉物語』 宮塚利雄-読書日記

タイトル 『日本焼肉物語』
著者    宮塚利雄

この本を読んだら、今すぐ焼肉が食べたくなる!

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〈内容〉
いまや、一大外食産業に成長した焼肉店。しかし、「焼肉」は、在日韓国・朝鮮人が苦悩の中で生み出した日本生まれの料理だった。
――現在の焼肉店のルーツは? 
朝鮮半島の南北の対立が与えた影響とは? 
日本の焼肉の独自の特徴は?
「焼肉」の誕生から現在までを、関係者への取材と豊富な資料で描き出した、初めての焼肉発展史。

ーアマゾンより引用

 

〈ひとこと〉
自分にはちょっと難しい本でした。
難しいというより、書いてあることが専門的すぎて興味がそそられなかったと言った方がいいかもしれない。
紆余曲折が多くて、本題に入るまでがなかなかに時間がかかる。
日本に焼肉が伝わる前の日本の食糧事情について、この本はざっと100ページを費やしていた。
読んでみてわかった。
この本は前置きがひたすらに長い本だったのである。
ゆえにこの本の著者には悪いが、僕は最初の100ページは読まずにすっ飛ばしてしまった。
本当に申し訳ない。
だって興味がそそられなかったのだからしょうがない。
焼肉のことが知りたいのに、焼肉以外のことを語られて、ちょっと辟易してしまった。
いつからだろう、手に入れた本を読書初心者みたいに1から全部読まなくなったのは。
最近本を読んでいて「あ、この本は自分とは合わないな」と思った本の対処法が上手くなった気がする。
わからないところをすっ飛ばして読むか、諦めて次の本に挑戦するか、間断なく流れるように決断できるようになった。
今日は「興味のない部分をすっ飛ばして読む」方法を選んだ。
100ページあたりから、この本に引き込まれるように読み進めた。
焼肉は朝鮮(プルコギ)が発祥で、戦後日本に伝わり独自の進化を遂げたこと。
朝鮮の焼肉と日本の焼肉の一番の違いは、朝鮮はタレに漬け込んだ肉を焼くのに対し、日本は肉を焼いた後にタレをつけるということ。
換気設備の改良により、店舗内部がキレイになり、脂っこい煙の充満する男が集う焼肉店から、女性客やファミリー層をも集う瀟洒焼肉店が増えたこと。
仙台の有名な牛タンは、戦後の仙台の街に駐屯した米軍によって牛肉の消費量が増加し、牛肉の端材をなんとかして食べられないかと日本人が知恵を絞った結果生まれたということ。
いろんなことをこの本で学ぶことができた。
読書スキルがいつのまにか向上していることを実感した今日この頃。