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『おかえりの神様』 鈴森丹子-読者日記

タイトル 『おかえりの神様』
著者    鈴森丹子

神様らしいことは何もしないけれど、そばにいてくれる優しい存在。

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〈あらすじ〉
24歳になったばかりの神谷千尋は、たび重なる仕事の失敗と上京してから友達ができずにいる孤独感とで、心が押しつぶされそうな気持ちを抱えていた。
会社の帰り道「本当にいたらいいのに、神様」と思わずにはいられなかった千尋の前に、一匹のたぬきが現れる。
思わずたぬきを拾い上げて家に連れて帰ってしまった千尋
翌日会社から帰えると、昨夜連れて帰ったたぬきが突然喋り出し、自分のことを「神様」だとか言い出して…。

 

〈ひとこと〉
再読です。
この本は僕のお気に入りの一冊。
手垢にまみれるまで読ん、ではいないけど、ここ1年ちょいで3回も読みかいしているから、手垢にまみれつつある本です。
1回目はこの本を買ってすぐに、2回目はインスタグラムに投稿したくて半年後に、3回目はこの本の続編を買ったので物語を読み返すために。
この本の見どころはやっぱり個性の強い神様たちだろうな。
例えば、たぬきの姿をした山の神。
主人公の作った壊滅的な手料理を完食するためマヨネーズをかけたら、マヨネーズにどハマり。
マヨネーズを片手に主人公たちの話をうんうんと聞いています。
(彼のマヨ好きは、バニラアイスにもマヨネーズをかけるほど)
例えば、ビーバーの姿をした川の神。
ビールを片手に主人公の話を聞いていた彼女ですが、お酒のおつまみを切らしていたので、仕方なく手近にあったチョコをお酒の肴にしたら、チョコレートにどハマり。
チョコレートを頬張り、もぐもぐしながら主人公たちの話を聞いています。
(彼女のチョコ好きは、徒歩圏内の洋菓子屋のチョコスイーツを全制覇してしまうほど)
癖の強い神様たちにほっこりした今日この頃。

 

〈グループ〉