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『放課後図書室』 麻沢奏-読書日記

タイトル『放課後図書室』
著者   麻沢奏
イラスト 長乃

図書室で花開く少女の健気で小さな恋の物語。

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〈あらすじ〉
君への想いを素直に伝えられたら、どんなに救われるだろう――。
真面目でおとなしい果歩は、高2になると、無表情で掴みどころのない早瀬と図書委員になる。実はふたりは同じ中学で“付き合って”いた関係。
しかし、それは噂だけで、本当は言葉すら交わしたことのない間柄だったが、果歩は密かに早瀬に想いを寄せていて…。
ふたりきりの放課後の図書室、そこは静けさの中、切ない恋心が溢れだす場所。
恋することの喜びと苦しさに、感涙必至の物語。
ーアマゾンより引用

 

〈ひとこと〉
ヒロインの女の子が語ったセリフで、僕の心に残った言葉がある。
"恋愛って、そんなに必要なものかな?自分が男の人とちゃんと付き合うところなんて、想像できない"というセリフ。
このセリフにであっった時、思わず「ああ、わかる!」と思ってしまった。
まあ、今年の三月で大学を卒業する人間が言うのもなんだけど、僕はいまだ女の人に恋をしたことがない。
でも、恋愛に興味がないってことじゃないんだ。
もしもデートするならどこがいいかなとか、雨の日にそっと彼女に傘を差し出してみたいなあなんて、よく想像する。
そして、夜景を眺めたり公園でピクニックに行ったりデートでは女の子が楽しんでいる姿を頭の中で思い浮かべる。
で、相手の女の子は僕にいえない悩みを抱えていてカフェテリアでぼーと外の雨を眺めていて、憂に満ちた彼女に僕がそっと傘を差し出して、元気づけたあげるんだ。
ーと、僕の想像はどんどん広がっていく。
まあ要するに、22歳にもなって僕はまだ「恋に恋する」年頃なのかもしれないということだ。
頭の中で恋をしている僕。
恋を夢見る女子高校生みたいな心境だ。
僕はまだ、運命の女性に出会っていないのかもしれない。

 

〈グループ〉

 

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