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『きつね王子とひとつ屋根の下』 かたやま和華-読書日記

タイトル 『きつね王子とひとつ屋根の下』
著者   かたやま和華

キツネの爽やかイケメンが女の子に恋をする物語

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〈あらすじ〉
芸能誌の編集者・流星きららは、都内の古い洋館で祖母と2人暮らし。
ところが、ある日目を覚ますと、やけに綺麗な顔の青年が。
祖母が居候として迎えたらしい。
遠い親戚の流星桜路、美大の二年生。
そして九尾の狐の子だと言い出して…?

 

〈ひとこと〉
この本は表紙に惹かれて手に取った。
表紙を見る限り、地味な文型女子が爽やかでふわふわ系の彼氏に恋をする物語なのかなと思ったけれど、ちょと違った。

内容は僕の想像と逆で、イケメン君が地味子に恋をしていて、彼女に対して猛烈に好き好きアピールを敢行。
彼女は屈託のない彼のものいいと距離感の近い振る舞いに戸惑いながらも、徐々に彼を意識してゆく。
そんな物語でした。

まあ僕は、女の子があわい恋心を抱いていて、心に溢れる感情を思い切って彼に告白するというキュンキュンするような物語が好きなのだが、男の子が女の子に恋をして、彼女を幸せにしたいという想い一心で、必死に彼女にアプローチする物語も、たまには興があって面白いなと思う。

雲ひとつない青空にすっと筆を描いた飛行機雲のように、彼のまっすぐで曇りない恋心に心くすぐられた今日この頃。