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『潜熱(1巻〜3巻)』 野田彩子-読書日記

DAY

タイトル 『潜熱(1巻〜3巻)』

作者    野田彩子

 

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〈あらすじ〉

女子大生が悪いヤクザに恋をするお話。

 


〈ひとこと〉

 以前読んだ『恋は雨上がりのように』もそうなのだが、僕は「してはいけない恋」というのに弱い。

 人には言えない恋とか、秘められた恋とかって、

人を魅せる赤黒い薔薇の花のような、謎めいた甘美で蠱惑的な魅力を有しているように思える。

 今回読んだ漫画『潜熱』は、ザ・僕が好きそうな物語の代表格のような、そんな物語だった。

 この物語では主人公の女子大生が悪いヤクザにどんどん惹かれていく。

 彼は身体中に刺青があり、1日にタバコをツーカートン吸うし、人を平気で蹴っ飛ばすし、躊躇いなく人を傷つける。

 そんなほの暗い闇を抱える彼に、主人公はどうしても魅せられてしまうのだ。

 まるで恋に堕ちるように。

 まるで恋に溺れるように。

 主人公の彼女は堕ちてゆく。

 二人の恋を祝福する者は誰もいない。

 主人公の女の子の一歩踏み外すと戻れなくなるような、蜘蛛の巣の上でゆれる水滴のような危うい恋心に、ドキドキキュンキュンした今日この頃。

 

〈グループ〉

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