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『若者わからん!』 原田曜平-読書日記

タイトル『若者わからん!』

著者   原田曜平

 

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〈内容〉

入社してその日に会社を辞める昨今の若者を理解せよ!


〈ひとこと〉

この本をなぜ手に取ったかというと、今年の4月に入社した会社の上司との摩擦が激しいと感じたからだ。

上司に対するリスペクトがなっていないと怒られたし、仕事に対する意欲が感じられないとぼやかれた。

同僚との付き合いも悪いとも。

だから上司の目から新入社員はどう見えているのだろうと疑問に思った。

2000年生まれの僕は世の中では「ミレニアル世代」と呼ばれているようだ。

「さとり世代」や「Z世代」とも呼ばれているらしい。

この本曰くミレニアル世代の特徴は3つ。

一つ目は会社の都合よりも自分の都合を優先させたい、自分勝手わがまま思考が染み付いていること。

僕は怒られた経験なんてほとんどない。

学校では罰則なんてなかったし、罰則として廊下で立たされるとか部活で水を飲むななんて言われたら、それを行った先生が処罰の対象になる。

だから必然的に大人は僕たちのことを腫れ物に触るように可愛がって育てた。

蝶よ花よと可愛がられて何不自由なく育った僕らは、マイペースでわがままなちいさな「皇帝」のような若者に育ってしまった。

やりたくないものは本当にやりたくない。

自分の興味のあることしかやりたくない。

だから入社した会社がイメージと違ったらすぐにその会社を辞める。

会社なんて知ったことか。

それがミレニアル世代の考え方。

二つ目は上昇志向がないこと。

経済が低迷している社会で子供時代を送ったミレニアム世代は、働いても働いても給料の上がらない親の姿を見ている。

だからても報われないじゃん?ていう諦め思考が定着している。

しかも高度経済成長が終わってある程度日本が豊かになったから、今の生活にまあまあ満足している。

現状維持で良くね?給料の分だけそこそこ働けば良くね?みたいなチルってる考えが普及した。

現状にまあまあ満足しているから、頑張って上を目指すみたいな努力思考は僕らミレニアル世代には存在しないのだ。

三つ目は上司への敬意がないこと。

敬意がないというより、誰に対してもフレンドリーといったほうが正しいかもしれない。

ミレニアル世代の若者は学校で先生にタメ口で授業を受けていた世代。

学校の先生にタメ口で話しかけても咎められることはなかった。

生徒との距離が縮まってクラスの雰囲気も良くなるため、それが推奨されてすらいた。

あ、もちろん学校ではひと学年上の先輩にも僕はタメ口で話しかけていたよ

当たり前じゃん?

だからその流れで会社の上司にもミレニアル世代はフレンドリーに話しかけてしまうのだ。

その距離の近さが上司たちの目から、礼儀がなってないと見えてしまう。

まあ、そんなこんなで、自分勝手でやる気があまりなくて目上の人にも馴れ馴れしく接してしまう、そんなグダグダダラダラしているのが僕らミレニアル世代。

お分かり?

 

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