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読書日記『教科書に出てくる音楽家の伝記』

タイトル #教科書にでてくる音楽家の伝記
監修   #ひのまどか

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〈あらすじ〉
ベートーベン、モーツァルト、バッハなど教科書でも紹介される音楽家の子ども時代の様子から音楽科としてどのように大成していったのかを時代を追って紹介していきます。
1場面に1点の挿絵を添え、それぞれの人物像がよりイメージしやすい構成になっています。
ーアマゾンより引用

 

〈ひとこと〉
人それぞれ、お気に入りの音楽家がいると思う。
僕はメシアンっていう、フランスの作曲家さんがお気に入りなんだけど、彼のストーリーがこの本に載っていなくて、軽くショックを受けた。
メシアンってあまり知られていない作曲家さんだけど、なんと第ニ次世界大戦に兵士として参加し、ナチスの収容所にぶち込まれるという、異色の経歴の持ち主。
もうこの時点で他の音楽家と一線を逸する何かを感じてならない。
収容所でメシアンが作曲した、チェロ、ヴァイオリン、クラリネット、ピアノからなる『世の終わりのための四重奏』が僕は好き。
なぜチェロ、ヴァイオリン、クラリネット、ピアノなのかというと、メシアンが拘置された収容所にチェロ奏者とヴァイオリン奏者、クラリネット奏者の3人音楽家がちょうど居合わせたかららしい(メシアン本人はピアノ)。
道具もろくに揃わず、楽器の状態もよくないという決して満足のいく環境でもないなか、メシアンは人の心を励ます素晴らしい曲を書き上げた。
それは暗闇の中を照らすランタンのように、メシアンの心の声を代弁する。
メシアンが書き上げた『世の終わりのための四重奏』は彼が拘置された収容所で初演された。
物寂しい悲哀にまみれた収容所でメシアンたちの奏でる音楽は、雲間から光が差すように捕虜となった兵の心を優しく照らし出したという。

どうだろう、僕のお気に入りの音楽家さんの素晴らしさ、少しは伝わっただろうか。

 

読書日記『リトルノア』岩佐まもる

タイトル リトルノア Tail of school days
著者   岩佐まもる
イラスト 吉田明彦

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〈あらすじ〉
「デタラメ、ではありません。ノア・リトルさん」動揺するノアの向こうで、受付の職員は応えた。
ここはマナセリス王国が誇る錬精学院。
父と同じ錬精術師を目指して教官へ弟子入りしようとするノアは、合格者785名中1位なのに次々と入門を断られ―最後に決まったのは、弟子の落第率100%という“皆殺しのシャローム”教官で!?
ノアは同級生と方舟に乗り困難な“月題”に立ち向かう。
ーアマゾンより引用

 

〈ひとこと〉
表紙のイラストに惹かれて購入。
年はもいかない少女が古代兵器(?)に腰掛けている姿がかわいい。
物語を読んでから知ったのだけれど、もともと『リトルノア』というショーシャルゲームが原作らしい。
全然ゲームのことを知らなくても、気にせず読むことができた。

読書日記『異世界食堂 1』犬塚惇平

タイトル 異世界食堂 1
著者   犬塚惇平
イラスト エナミカツミ

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〈あらすじ〉
猫の絵が描かれた扉の食堂「洋食のねこや」。
洋食屋といいながら、洋食以外のメニューも豊富なことが特徴といえば特徴なごく普通の食堂だ。
しかし、「ある世界」の人たちにとっては、特別でオンリーワンな一軒に変わる。
「ねこや」には一つの秘密がある。
毎週土曜日の店休日、「ねこや」は“特別な客"で溢れ返るのだ。
チリンチリンと鈴の音を響かせやってくる、生まれも、育ちも、種族すらもばらばらの客たちが求めるのは、世にも珍しい不思議で美味しい料理。
しかし、土曜日の客たちにとっては見たことも聞いたこともない料理ばかり。
特別な絶品料理を出す、「ねこや」は、「ある世界」の人たちからこう呼ばれている。
異世界食堂」と。
そして今週もまた、チリンチリンと鈴の音が響く。

 

〈ひとこと〉
なんてことだ、間違えた…。
まさか異世界で料理を作る小説が2つあるなんて。
本当は『異世界居酒屋のぶ』がお目当てだった。
でも僕は知っている。
こういう本の出会いは、決してあなどってはいけないということを。
思いがけない出会いをした本にかぎって、存外のめり込んでしまうことを。
調べてみるとこの物語は、全部で6巻あるらしい。
ごくりと生唾を飲み込む。
不思議かな、6巻全て読み尽くしてしまう予感がもわもわと膨らんでならない。

読書日記『クラシック音楽の歴史』中川右介

タイトル クラシック音楽の歴史
著者   中川右介

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〈内容〉
グレゴリオ聖歌から二十世紀の映画音楽まで。
この1冊で流れを読み解く。
人物や事件、概念、専門用語をトピックごとに解説。
時間の流れ順に掲載しているため、通して読めば流れも分かる。
グレゴリオ聖歌から二十世紀の映画音楽まで。
クラシック音楽」の学び直しに最適な1冊。
ーアマゾンより引用

 

〈ひとこと〉
最近わかったこと。
スポーツでも趣味でも芸術でも、何かを新しく始めようと思ったとき、まず僕はその事柄に関する初心者向けの本をすぐさま手に取るようだ。
だからなのかな、行動に移るまでが遅い。
その事柄に関する本を読んでいる間(ひとつのテーマを網羅するのに1ヶ月くらいかかる)に、また新しく気になる何かを見つけて、目あたらしい本を読んではまた気になる事柄を見つけて…、の繰り返し。
実際にアクションを起こせた試しがない。
最近気になる"クラシック"も同じ末路をたどる気がする。

読書日記『バベル-少女は言葉の旅に出る』古宮九時

タイトル バベル 1
著者   古宮九時
イラスト 森沢晴行

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〈あらすじ〉
現代日本から突如異世界に迷い込んでしまった女子大生の水瀬雫。
剣と魔法が常識の世界の辺境に降り立ってしまい途方に暮れる彼女だったが、魔法文字を研究する風変わりな魔法士の青年・エリクと偶然出会う。

「――お願いします、私を助けてください」
「いいよ。でも代わりに一つお願いがある。僕に、君の国の文字を教えてくれ」

これは、言葉にまつわる物語。
二人の旅立ちによって胎動をはじめたばかりの、世界の希望と変革の物語。

〈ひとこと〉
謎だらけ。
言葉の謎。
魔法の謎。
世界の謎。
そして、旅を共にするヒロインの謎。
謎がいっぱい散りばめられていて、どんどん物語の世界観にのめり込んでしまう。
たぶん2巻3巻と物語を読み進めていくうちに、今感じている謎が少しずつ明らかになって、さらに物語の深みにはまって行くんだろうな。
なんかこれから面白くなっていく予感!

 

楽天ブックス

読書日記『僕が恋した図書館の幽霊』聖いつき

タイトル 僕が恋した図書館の幽霊
著者   聖いつき
イラスト 大城慎也

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〈あらすじ〉
図書館で、大学二年の創(はじめ)は黒髪の少女・美琴に一目ぼれをする。
彼女が鉛筆を落としたのをきっかけにふたりは知り合い、静かな図書館で筆談をしながら距離を縮めていく。
しかし美琴と創のやりとりの場所は図書館のみ。
美琴への募る想いを伝えると、「私には、あなたのその気持ちに応える資格が無い」そう書き残し彼女は理由も告げず去ってしまう…。
もどかしい恋の行方は…⁉︎
ーアマゾンより引用

 

〈ひとこと〉
この物語は設置されている鏡に幽霊が住んでいる図書館が舞台。
その幽霊は本を読んで寝落ちしてしまった生徒がいると、鏡から出てきてコートをかけてくれるらしく、なんとも慈愛あふれる優しい幽霊さんである。
この本の主人公はそんなほほえましい噂の流れる図書館で、ひとりの女子生徒と出会う。
女子生徒のことをまるで図書館の幽霊が鏡から出てきたみたいだと少年は感じ、たちまちのうちに恋に落ちてしまう。
二人は周りの迷惑にならないよう、図書館では筆談をしてお互いの思いを伝えあった。
そしていつの日か、男子生徒は彼女のずっと隠していた秘密を知ってしまい…、とストーリーが展開されていく。
あぁ、なんてロマンチックな恋なんだろう。
図書館で筆談っていうのもポイント高いよね。

読書日記『きまぐれロボット』星新一

タイトル きまぐれロボット
著者   星新一

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〈内容〉
博士のフシギな発明、発見がさまざまな騒動を巻き起こす、星新一ショートショート

 

〈ひとこと〉
母に「こどものとき何読んでた?」と聞いてみたら、「うーん、そうね、星新一かな」と答えていたのを思い出す。
星新一ショートショートってちょとダークユーモアな作品が多い印象。
へぇ〜、この著者の本を。
意外だった。
親が子供の頃に読んでいた作品を息子が読むって、なんか感慨深いな。

読書日記『ちょっぴり年上でも彼女にしてくれますか?』望公太

タイトル
ちょっぴり年上でも彼女にしてくれますか?
著者  
望公太
イラスト
ななせめるち

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〈あらすじ〉
「私とデートしてくれませんか?」
男子高校生・桃田薫はある日、電車で痴漢に遭っていた女子高生・織原姫を助ける。
二人は互いに惹かれあい恋に落ちていくのだが、彼女には人に言えない秘密があった。
「……私、本当は、27歳なの」
好きになったJKの正体はアラサーのOLだった!?
ーアマゾンより引用

 

〈ひとこと〉
ヒロインがかわいい!
12歳年下の彼氏にジェネレーションギャップで驚き、初めての恋愛に小さなことであれこれ悩み、彼氏のことを日々思い出しては顔をほころばせたりと、とても27歳とは思えないほど純粋で健気。
まるで野を飛び跳ねるウサギさんのように、初めての恋愛で事あるごとに驚き戸惑い喜び落ち込む彼女の姿はとてもいじらしい。
読んでるこっちも「頑張れー!頑張れー!」と応援したくなる、そんなラブコメでした。

読書日記『明日へつながる5つの物語』あさのあつこ

タイトル 明日へつながる5つの物語
著者   あさのあつこ

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〈内容〉
コロナの時代だからこそ、前向きな気持ちになりたいあなたへ。珠玉の作品集

がんになった父親と結婚を控えた娘の交流を描く『この手で抱きしめて』
岡山藩の若き城主と優秀な家臣、石工とが結んだ歴史の中の友愛物語『烏上の空』。
高校生愛莉はある日突然信じられない告白をカレシから受ける『カレシの卒業』
東京マラソンを舞台に、男同士の友情と過去の恋心を描く『フィニッシュ・ゲートから』
幼い頃、母親から桃畑に置きざりにされた女性と彼女を包み込む優しい男性との物語『桃の花は』
人として、家族として、優しく前向きな気持ちになる。明日に向かう5つの人生を描いた、コロナの時代の珠玉の作品集。

〈ひとこと〉
驚いた。
あさのあつこというと『バッテリー』とか『No.6』とかの影響で、"児童文学をよく書く人"というイメージがあった。
しかし、この短編集を読んで、この人も大人向けの物語も書くんだなと改めて知った。
『鴉上の空』なんかは時代小説だったし、『桃の花は』なんかは育児放棄というシリアスな題材を扱っている。
この短編集であさのあつこさんの知らない一面を発見できたような気がして、ちょっと嬉しい。
恋人の意外な一面を知って、心がじわっと熱くなるような、そんな気分になった。

読書日記『灰と幻想のグリムガム 3』十文字青

タイトル 灰と幻想のグリムガル 3
著者   十文字青
イラスト 白井鋭利

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〈あらすじ〉
目が覚めるとそこは見知らぬ世界だった。
グリムガル。
それがこの世界の名だ。
グリムガルの世界に迷い込んだハルヒトはランタ、モクゾー、ユメ、シホル、メリイとパーティーを組み、魔物の蔓延るグリムガルの世界を生き抜いていくことになった。

自信を付けた仲間たちと、悩み続けるハルヒロのもとに後輩となる義勇兵達が現れる。
そこにはハルヒロの記憶に残る名前を持った少女もいた。
少女の面影を頼りに記憶を探ろうとするハルヒトだが、彼らの前に緊急クエストが舞い込んできてー⁉︎

〈ひとこと〉
この展開を予想していたかって?
面白い質問をするね。
予想できるわけないだろう。
まあ、でも、予感はあったかな。
1巻のマナトのこともあるから、読者を驚かせる何か何かしらのイベントがこの物語で、いつか巻き起こるだろうとは薄々勘づいていたのかも。
ただ、それが今日起こっただけだ。
そう、それだけ。
それだけにすぎない。
…。
物語のキーパーソン、チョコがあんな運命を辿ることになるなんて。
予想できるわけ、ないだろう。

読書日記『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』

タイトル 阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし
著者   阿佐ヶ谷姉妹
     渡辺江里子 (姉)
     木村美穂 (妹)

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〈内容〉
40代・独身・女芸人の同居生活はちょっとした
小競合いと人情味溢れるご近所づきあいが満
載。
エアコンの設定温度や布団の陣地で揉める一方、ご近所からの手作り餃子おすそわけに舌鼓。
白髪染めや運動不足等の加齢事情を抱えつつもマイペースな日々が続くと思いきや――。
地味な暮らしと不思議な家族愛漂う往復エッセイ。
ーアマゾンより引用

〈ひとこと〉
母の部屋を訪れた時、積どく本になっていたこの本が目に止まった。
淡いピンク色の装丁とほのぼのとした彼女らのイラストに、なにか牧歌的なものを感じて、思わず手にとる。
この本を知って初めて知ったのですが、六畳一間の賃貸に姉妹二人で共同生活しているらしい。
すごいなぁ。

読書日記『灰と幻想のグリムガル 2』十文字青

タイトル 灰と幻想のグリムガル 2
著者   十文字青
イラスト 白井鋭利

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〈あらすじ〉
目が覚めるとそこは見知らぬ世界だった。
グリムガル。
それがこの世界の名だ。
グリムガルの世界に迷い込んだハルヒトはランタ、モクゾー、ユメ、シホル、メリイとパーティーを組み、魔物の蔓延るグリムガルの世界を生き抜いていくことになった。

世界で生活をするようになって半年、ハルヒトたちは経験を積んでようやく半人前から抜けだそうとしていた。
ステップアップのために新たなダンジョン「サイリン鉱山」へと挑むのだが、そこはパーティに加わったメリィが過去に仲間を失った場所でもある。
順調に探索をするハルヒト一行だったが、ダンジョン探索中にランタとはぐれてしまう。
ハルヒトたちは無事ランタと合流できるのか?

〈ひとこと〉
僕は物語に登場する主人公には、明るくハキハキと振るまってほしいと思っている。
主人公はやっぱりカッコいい雰囲気を纏っていなければ。
しかし『灰と幻想のグリムガル』1巻にでてくる主人公はどうだろうか。
優柔不断でてんでやる気が感じられない。
主人公を取り囲むパーティーのみんなもぐだぐだしていて覇気がない。
正直、読むのが退屈になってくる。
しかしパーティーからマナトが離脱してから、メンバーの状態が変わった。
このままじゃダメだと切磋琢磨一歩ずつ着実に強くなろうと努力するようになったのだ。
そうなると物語はとても面白くなってくる。
ページをめくる手が止まらない。
主人公の覇気とか意気込みって、読み手の読書意欲にこんなにも影響するのかと気づいた今日この頃。

読書日記『栄養素男子』

タイトル 教えて栄養素男子
監修   女子栄養大学栄養クリニック
イラスト 奥田直子

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〈内容〉
栄養素の特徴を擬人化した50人の【栄養素男子】たち。
彼らが、自分の役割や能力を、時にやさしく、時にきびしく教えてくれるから、胸キュンしながら&妄想をかき立てられながら楽しく栄養学を学べるまったく新しい教科書。

〈ひとこと〉
僕の通っている大学は農学系の大学で、食品栄養学系の研究室に僕は所属している。
教授の本棚には『食品工学』やら『香りの科学』『調理科学大全』など読むのがおっくうになるような専門書がずらっと並ぶ。
いかつい専門書が並ぶ教授の本棚をなんともなしに眺めていると、ちょっと面白そうな本を見つけた。
それが女子栄養大学監修の『栄養素男子』。
キャッチーなイラストが妙に場違いで目立つ。
見つけたそばからすぐ教授に貸してもらった。
ビタンミンC君がかっこよくて、こんな爽やかイケメンに僕もなりたいと心が浮き足立った。

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PS
教授に「どの栄養素男子が僕に一番似てますか」と聞いたら、教授はちょっと逡巡したあと「ミネラルの銅(Cu)?」と困った顔で答えてくれた。
実直そうな清々しい印象のイケメンだ。

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母に同じ質問をしてみると、何も迷うそぶりも見せず「飽和脂肪酸の右」と答えやがった。
バナナマン日村似のぽっちゃりなぶさ男だ。

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どうやら僕の印象はよく言って実直な銅、悪く言ってぽっちゃりぶさ男の飽和脂肪酸、憧れは爽やかイケメンのビタンミンCのしがない大学生なようだ。
ギャップがすごいなあ。

読書日記『灰と幻想のグリムガル』十文字青

タイトル 灰と幻想のグリムガル
著者   十文字青
イラスト 白井鋭利

目が覚めるとそこは異世界だった

〈あらすじ〉
おれたち、なんでこんなことやってるんだ……?
ハルヒロは気がつくと暗闇の中にいた。
何故こんなところにいるのか、ここがどこなのか、わからないまま。
周囲には同じように名前くらいしか覚えていない男女、そして地下から出た先に待ち受けていた「まるでゲームのような」世界。
生きるため、ハルヒロは同じ境遇の仲間たちとパーティを組み、スキルを習い、義勇兵見習いとしてこの世界「グリムガル」への一歩を踏み出していく。
その先に、何が待つのかも知らないまま……。
これは、灰の中から生まれる冒険譚。
ーアマゾンより引用

〈ひとこと〉
どうしても読みたい本に限ってなかなか見つからないものだ。
やっと見つけたと思っても、同じ作者さんが書いたその本とは違う本だったりする。
この物語もそういうふうににして出会った。
実を言うと僕は十文字青さんの『魔法使いと僕』が読みたかった。
でも、家の周りにあるブックオフを片っ端から巡り歩いても『魔法使いと僕』は見つからない。
その代わり、同じ著者が書いた別の物語『灰と幻想のグリムガル』は、訪れた全てのブックオフで見かけた。
なんか、ここまでこの物語が僕の目の前に現れるってことは、それはそれで運命のような気がしてくる。
そういういきさつで僕は『灰と幻想のグリムガル』を手に取った。
ねえ皆さん。
自分が読みたい本ではなく、同じ作者の書いた違う物語を先に見つけてしまった時、どうします?
僕は屈しました。

読書日記『三千円の使い方』原田ひ香

タイトル  三千円の使い方

著者    原田ひ香

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〈あらすじ〉

就職して理想の一人暮らしをはじめた美帆(貯金三十万)。

結婚前は証券会社勤務だった姉・真帆(貯金六百万)。

習い事に熱心で向上心の高い母・智子(貯金百万弱)。

そして一千万円を貯めた祖母・琴子。御厨家の女性たちは人生の節目とピンチを乗り越えるため、お金をどう貯めて、どう使うのか?

知識が深まり、絶対「元」もとれちゃう「節約」家族小説。

ーアマゾンより引用

 


〈ひとこと〉

僕は最近、株を始めた。

株で儲けるのは大変だ。

なぜなら星の数ほどの株式会社がこの日本に存在するからだ。

企業の財務状況や事業計画を日夜丹念に調べ上げて、ようやく雀の涙ほどの儲け。

正直なところ割に合わない。

株を始めてわかったことがある。

それは株で500円儲けるより、500円を節約した方がずっと簡単だという事実だ。

この本にも似たようなセリフがある。

"じゃあ、まず、一日百円貯めてみよう。百円なら、ちょっとしたお茶代とかコンビニスイーツとかで節約できるでしょう?一ヶ月貯めたら三千円じゃない?"

重要なのはより多くお金を稼ぐことではなく、どれだけ無駄な出費を減らすかだ。

そういうありきたりな事実に遅ればせながら気づいた今日この頃。

 

#三千円の使い方 #原田ひ香